就活の面接マナー|これだけは押さえたい3つのポイント「服装・話し方・所作」
就活の面接はその企業での内定を左右する大事な過程です。面接官に失礼のないように基本的なマナーを身につける必要はありますが、どこまでマナーを身につければよいのでしょうか?
就活生が気になる面接マナーについて、抑えておきたい3つのポイント「服装・話し方・所作」を中心に解説します。
就活の面接はマナーに厳しい?即不採用になる可能性とは
就活の面接マナーを知らずに失敗してしまうと、常識が身についておらず未熟と判断され、即不採用になるのではないかと思われがちです。
しかし、実際のところ面接官はあまり就活生のマナーを気にしていません。
多少の失敗をしたところで、就活生への評価がマイナスになることはなく、基本的なマナーさえ身につけていれば、細かい部分で失敗をしてしまっても問題ないことが多いです。
大切なのはマナーよりも円滑なコミュニケーション
少しでもマナー違反をしてしまうと、すぐに評価が下げられて不採用に近付くと思われがちですが、面接官は就活生の面接マナーではなく、第一印象のよさや円滑なコミュニケーションができるかどうかを見ています。そのため、「面接マナーが完璧でないから」という理由で不採用になることはありません。
たとえば自己紹介では、回りくどい言い回しをせずに簡潔に話すべきと言われていますが、細かな言い回しが違うだけで減点されることは考えにくいです。
大切なのは相手にはっきり聞こえる声で話し、自分自身の思いや情報を伝えること。実際に仕事においても、細かいマナーよりも相手と円滑にコミュニケーションが取れることの方が重要です。
基本的なマナーを抑えていれば問題はない
就活の面接マナーは基本的なマナーさえ抑えていればよいです。よくテレビや雑誌などで見かけるマナー講師が言うような、細かすぎるマナーは必要ありません。
むしろ面接マナーを強く意識しすぎてしまい、うまく回答できなかったり、本当に伝えたかったことを伝えられなかったりする方が問題です。
マナーを意識してしまうとうまく回答できない場合は、数ある面接マナーの中から守るべき優先順位を決めるとよいでしょう。
たとえばインターネットで面接マナーを検索した際に、多くのサイトで紹介されているマナーは、一般的にも広く知れ渡っている共通認識である可能性が高いため覚えておいた方がよいです。
一方であまりにも細かすぎるマナーや、多くのサイトで紹介されていないマナーは、面接官自身も気にしていない可能性が高く優先順位は低いと思ってよいでしょう。
本来マナーとは、お互いが気持ちよく過ごすためのものです。
敬語の使い方を少し間違えたところで、相手を怒らせてしまうことはほとんどなく、わざと間違えたと思われることもないため、多少の失敗が合否に影響するはありません。
就活の面接マナーで抑えるべき3つのポイント
就活の面接マナーは多少間違ってしまっても問題はないものの、やはり基本的な部分は抑えておかなければなりません。
就活の面接マナーにおいて「服装・話し方・所作」の抑えるべき3つのポイントを解説します。
1.「服装」は清潔感のあるスーツを着用
男性の場合はネクタイの色、女性の場合はパンツかスカートか悩む就活生が多いですが、基本的に気にする必要はありません。
主張が激しい色や模様のネクタイはNGですが、リクルートスーツのパンフレットなどに掲載されているような落ち着いた色であれば大丈夫です。
パンツスーツかスカートスーツかも、自分の見せ方や好みで選んで問題ありません。
大切なのは「清潔感があること」。面接官や周りに不快感を与えないように、身だしなみを整えることを意識して服装を選びましょう。
社会人として最低限の身だしなみマナーを身につけておけば、自然と清潔感のある服装を意識できるようになります。
まずはリクルートスーツのパンフレットや写真を見て、真似するところから始めるのもよいでしょう。
2.「話し方」は”はっきり聞き取りやすく”を意識
就活の面接では質問の回答内容が重要ですが、同時に話し方も見られています。
一字一句完璧な敬語で回答できていたとしても、ボソボソと聞き取りづらい話し方をしたり、目を合わせなかったり、腕組をしていたりなど、コミュニケーションに問題があると判断されたら不採用になる可能性が高いです。
なぜなら、相手に失礼な態度を取る人や、円滑にコミュニケーションが取れない人は、どんなに優秀であってもチームワークを破壊しかねないと判断されるため。
まずは、自分の言葉を相手にきちんと伝えられるように「はっきり聞き取りやすく話すこと」を意識しましょう。
相手の目を見て話すことが苦手な人は、模擬面接を何度も練習することをおすすめします。面接官役を毎回変えたり、集団面接の練習を交えたりするとより効果的です。
3.「所作」は失礼のないように丁寧に
所作で意識すべきポイントは、とにかく失礼のないように丁寧に動くことです。
たとえば室内でコートを着たまま、イヤホンを付けたまま話すのは失礼になります。また、面接と関係のない控え室の中であっても、人目のあるところで大きな声で会話をしたり、飲食を始めたりするのも失礼です。
集団面接では、ほかの就活生が話しているときの態度もチェックされています。自分の番ではないからといってぼーっとするのはよくありません。話している人の方へ顔を向けて、内容に応じて頷くなど、聞き手としてもコミュニケーション能力に問題がないことをアピールしましょう。
相手へ失礼のない所作を心がけ、もし失敗をしてしまった場合は、誠心誠意謝りましょう。
就活の面接マナーは失礼のない円滑なコミュニケーションを意識!
就活の面接マナーで意識すべきポイントは、細かいマナーを完璧に身につけることではなく、相手に失礼のない態度で円滑にコミュニケーションを取れるように意識することです。
面接官は就活生の細かな面接マナーよりも、きちんとコミュニケーションが取れるかなど、「人としての部分」を見ています。多少敬語を間違えたり、失敗したりしても評価が悪くなることはありません。
もちろんあからさまに失礼な態度を取ったり、コミュニケーションに問題があると判断されたりすれば即不採用もありえます。しかし、相手に失礼のないように丁寧な所作で、円滑なコミュニケーションが取れれば問題はありません。
全てのマナーを完璧に覚えることは難しいため、まずは面接マナーの中から優先順位を決めるところから始めてみましょう。