新社会人は3着以上スーツが必要?色や素材、柄、必要な小物など選び方を指南
新社会人になると毎日のようにスーツを着用します。
就活中とは違い、スーツの自由度は高まりますが、そもそもなにを揃えておけばよいのでしょうか?また、どのようなデザインや小物を揃えておくとよいのでしょうか?
新社会人が揃えるべきスーツの数や、選び方について解説します。
新社会人が揃えるべきスーツの数は何着か
就活中は1着のリクルートスーツを着回していた人も多いでしょう。しかし、新社会人になって毎日のようにスーツを着用するなら、1着では足りません。
では、揃えるべきスーツの数はいくつなのか、1着ではダメな理由とともに解説します。
スーツは最低でも3着用意しておくと安心
毎日のようにスーツを着用する場合は、最低でも3着は用意しておきましょう。
3着あれば着回しできるため、いつも同じスーツを着用しているという印象を抱かれにくくなることに加え、毎日清潔なスーツで通勤できます。
また、スーツは1日着用したら1~2日ほど休ませた方がよいとされており、寿命を伸ばすことにも繋がります。
ただしあくまでも3着は目安であり、職種や働き方によって用意すべき数は異なります。
たとえば営業や視察などで外回りを中心に行う場合は、4~5着くらい用意した方がよいでしょう。一方、外部との関わりが少ない場合や、オフィスカジュアルで問題ない場合は2着ほどあればよいです。
春夏用と秋冬用で用意しておくとさらに安心ですが、最初は春夏用のみやオールシーズン対応のスーツでも問題ありません。
リクルートスーツはそのまま使っても大丈夫?
就活で使用したリクルートスーツを、そのままビジネス用として使用しても問題ありません。
リクルートスーツは上下黒で無地のスーツなので、どんな場面でも使えて便利です。シャツやネクタイの色を変えて、アレンジしてもOK!
入社前にクリーニングへ出して、キレイな状態に整えておきましょう。
ただし、酷使して疲れが見えるクタクタのリクルートスーツは、新しい環境へ飛び込むスタートダッシュには向いていません。リクルートスーツが傷んでいる場合は、新しいスーツを購入しましょう。
冠婚葬祭用のスーツもあるとさらによい
社会人になるとビジネススーツ以外に、冠婚葬祭用のフォーマルスーツも用意しておくと、いざというときに安心です。
フォーマルスーツは礼服と呼ばれるブラックスーツのことです。ビジネススーツよりも黒色が深く、光沢感もほとんどありません。
行事によってはビジネススーツのままで問題ない場合もあります。しかし、葬儀・告別式ではブラックスーツの着用がマナーになっているため、あらゆる冠婚葬祭に対応できるようブラックスーツは用意しておきましょう。
予算の問題などで用意が難しい場合は、即日レンタルできるお店をいくつか探しておくことをおすすめします。
新社会人が揃えておきたいスーツの選び方
リクルートスーツのほかに新しく購入する場合、どんなスーツが適しているのか、ビジネススーツの選び方について解説します。
ビジネススーツの色はネイビーかグレーがベター
ビジネススーツには多彩なカラーバリエーションが揃っていますが、基本的には定番色であるネイビーかグレーがどんな場面でも使えるのでおすすめです。
定番色は落ち着いた色味なので誠実な印象を与えられます。また、誰にでも合う色味で、ネクタイやシャツの色も合わせやすいので、さまざまなコーディネートで着回しができます。
ベージュやブルーなどで個性を出してオシャレを楽しむ人もいますが、やはりまずは定番色であるネイビーかグレーあたりから揃えておきましょう。
柄は無地かシンプルなものを選ぶ
新社会人が選ぶビジネススーツの柄は、無地かシンプルな柄が適しています。柄入りの場合は、遠目から見ると無地に見えるような目立たない柄がおすすめです。
派手な柄や目立つような大きな柄、光沢感が強いスーツはビジネスよりもカジュアルな印象が強くなるためおすすめできません。
まずはビジネスシーンに適したスーツを揃えた方がよいので、個性的で主張の強い柄は避けましょう。
ジャケットデザインはボタンの数で選ぶ
スーツのジャケットは、ボタンが1列のシングルと、2列のダブルがあります。
ダブルはカジュアルな印象が強いため、まずはシングルのジャケットを選びましょう。
また、ボタンの数が多いとカジュアルな印象になるため、ビジネスシーンで定番の2つがおすすめです。
素材はシーズンや欲しい機能で選ぶ
スーツに使われる素材はいろいろあります。暑い時期なら薄手の生地、寒い時期なら厚手の生地、毎日着るなら洗える生地など、シーズンや欲しい機能に合わせて素材を選びましょう。
機能重視で素材を選ぶのであれば、家庭で洗濯できる「ウォッシャブル」や、動きやすい「ストレッチ」、型崩れしにくい「形態安定」などが便利です。
スーツに合わせた小物の選び方を解説
新社会人が用意すべきものはスーツだけではありません。スーツに合わせて、ビジネスシーンで使用する小物も揃えておく必要があります。
どんなものが適しているのか、スーツに合わせた小物の選び方について解説します。
通勤バッグは配属先に合わせて選ぶ
通勤バッグは、就活中に使用していたものをそのまま使って問題ありません。配属先によって必要なものが変わるため、入社後に買い替えるのがおすすめです。
入社前に新調する場合は、ブロンドロゴが大きく入ったものや、容量が小さいものなどは避けて、ビジネスバッグとしてふさわしいデザイン・サイズのバッグを選びましょう。
とくに外回りが多い場合は、相手への敬意を示す本革素材のビジネスバッグがおすすめです。色は黒やネイビー、ダークブラウンなどの暗めで落ち着いたものを選びましょう。
色が派手なバッグやリュックは職種を選ぶため、まずは汎用性の高いバッグを選んだ方がよいです。
名刺入れはシンプルで上品なものを
もらった名刺は名刺入れに入れるのがマナーです。自分用の名刺が用意されていなくても、入社日から名刺を受け取る機会があるかもしれないため、予め用意しておきましょう。
名刺入れは他人の目に触れるものなので、シンプルで上品なものを選びましょう。
たとえば、装飾のないステンレス製のシンプルなものや、黒やダークブラウンの革製のものなどがおすすめです。
女性の場合は多少色味が明るいものを選んでもよいですが、装飾や光沢感がある個性的な名刺入れは避けて、ビジネスシーンにふさわしいデザインのものを選びましょう。
ネクタイはスーツに合わせてコーディネート
スーツに合わせるネクタイは4~5本程度用意しておくと、着回しができるのでおすすめです。同じスーツを着用していても、ネクタイを変えるだけで違う印象を与えられるため、1週間ごと毎日違う着回しができるように揃えておきましょう。
模様は無地やストライプ、チェックなどの定番がおすすめです。色はブルー系やレッド系が使いやすいでしょう。
ビビッドカラーなどの強い色味は、着回しが難しいうえに、あまりビジネスシーンには向いていないので、最初は避けたほうが無難です。
靴は歩きやすくてオーソドックスなデザインがおすすめ
靴は就活で使っていたものをそのまま使って問題ありません。新調する場合は、必ず試着をして歩きやすいものを選び、入社までに履き慣らしておきましょう。
デザインはスーツに合わせやすいオーソドックスなものを選んでください。女性の場合は、つま先が空いた靴はカジュアルな印象が強くなるため避けましょう。
最初は1足で問題ありませんが、続けて履くと劣化が早くなるため、ローテーションできるように2足以上揃えておくことをおすすめします。
靴下・ストッキングはビジネスを意識して選ぶ
靴下・ストッキングはビジネス用のものを選んでください。
あったら便利な小物一覧
なくても問題はないですが、あったら便利な小物を一覧にしてご紹介します。
・腕時計:文字盤が見やすくてシンプルなデザインが◎
・ハンカチ:最低5枚は用意。タオルハンカチは膨らむため、ポケットには入れないこと。
・サブバッグ:ランチやお使いなどでちょっと出るときに便利。
・携帯用ミラー:髪型やメイクの乱れなど、身だしなみをささっと確認するときに便利。
・ネクタイピン:ネクタイが揺れにくくなる。ジャケットを着ない場合は必須。
新社会人のスーツは3着以上あると着回しできて安心!
新社会人になると用意すべきものはたくさんありますが、中でもスーツ周りは揃えるのが大変なアイテムです。
まずは3着ほど、ビジネスシーンにふさわしいスーツを選び、徐々に着回しできるパターンを増やしていきましょう。
また、スーツに合わせて必要な小物も揃えておくことを忘れないようにしましょう。