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新社会人が知っておきたいビジネスマナー|入社前までに覚えておくとよいこと
2022.12.20

新社会人が知っておきたいビジネスマナー|入社前までに覚えておくとよいこと

 

社会人になると、ビジネスマナーを身につける必要があります。ビジネスマナーとは仕事をするうえで、相手に失礼がないように振る舞うためのマナーです。

 

学生のうちは意識しなくてよかったことも、社会人になると必要になることもあります。相手を不快にさせないコミュニケーションとしても大切であり、社会人になった瞬間に求められる振る舞いです。

 

そのため、入社前までにある程度のビジネスマナーを身につけておきましょう。

 

どのようなビジネスマナーを身につけるべきか、入社前に覚えるべきビジネスマナーを解説します。

 

ビジネスマナーとは社会人としての礼儀作法

 

社会人として求められる礼儀作法はいろいろありますが、中でもビジネスシーンに限定したものをビジネスマナーと呼びます。

 

学生時代に先輩や先生へ使っていた敬語も、ビジネスマナーからすると間違っているケースがよくあります。間違ったままの知識で対応してしまうと、人によっては不快感を与えてしまうかもしれません。

 

まずは社会人になる第一歩として、相手に失礼のない振る舞いをするための基本的なビジネスマナーを身につけましょう。

 

入社前に覚えておくべきビジネスマナー

 

入社前に覚えておくべきビジネスマナーは、基本的な部分のみで問題ありません。基本を抑えていれば、多少間違ってしまったとしても問題ない場合が多いからです。

 

そもそも、細かいマナーを気にする人は意外と少ないため、失礼のないように心がける姿勢を大切にしていれば問題ありません。

 

入社前に最低限は覚えておくべきビジネスマナーについて解説します。

 

常に自分から挨拶することを心がける

 

新社会人になったら、まずは自分から挨拶することを心がけましょう。

 

朝の「おはようございます」や、お礼を言うときの「ありがとうございます」は基本中の基本です。外出するときは「行ってまいります」、退勤するときは「お先に失礼します」と、自分からどんどん声をかけていきましょう。

 

たとえば、無言で外回りに行ってしまうと、会社では誰も自分が外出していることを把握できていない状況になります。もし、なにか自分宛ての用事があったとき、所在がわからないと相手に迷惑をかけてしまうかもしれません。

 

余計な手間や心配をかけないためにも、まずは挨拶をひと言入れてから行動に移りましょう。たとえ返事がなくても、誰かが自分の状況を把握しているはずなので、迷惑をかけるリスクも回避できます。

 

目上の人に対しては敬語を使う

 

ひと言で敬語と言っても「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」があります。とくに目上の人に対する敬語は気をつけなければなりません。

 

たとえばなにかの指示や依頼を受けたとき、学校なら「了解しました」と返事をしてしまいがちです。

 

しかし、「了解しました」は正しい敬語ではありません。目上の人や取引相手に対しては、「かしこまりました」「承知いたしました」と返すのが正しいです。

 

ビジネスマナーを学んで、適切な敬語を選び誤用をしないように気をつけましょう。

 

時間厳守!1分の遅刻で信用を失うことも

 

社会人の遅刻は、学生の遅刻ほど甘く見てもらえません。たった1分の遅刻で信用を失ってしまう可能性もあります。

 

始業時間だけでなく会議やアポイントメントなど、それぞれの業務を始める時間も厳守するように心がけましょう。

 

なにかあったら必ず「報連相(報告・連絡・相談)」

 

学生時代はあまり必要のなかった「報告・連絡・相談」の「報連相」ですが、社会人になったら常に報連相を求められます。

 

たとえば、契約が取れたときはもちろんですが、クライアントからの問い合わせや、些細なトラブル、業務の進行状況なども細かく報告しましょう。

 

実際に報連相がうまくできず、コミュニケーション不足が原因で失敗につながったケースは多いです。

 

直属の上司だけでなく、業務をともにする同僚や先輩ともこまめに情報を共有していきましょう。

 

TPOに合った身だしなみを心がける

 

服装もビジネスマナーを意識しなければなりません。

 

もっとも意識すべき点は「清潔感」です。清潔感を第一に、TPOをわきまえたビジネスシーンにふさわしい服装を心がけましょう。

 

固定電話特有の対応を身につける

 

近年では、ビジネスにおいてもメールやチャット、SNSで連絡するケースが増えており、以前よりも電話対応をする機会が減ってきました。

 

また、スマートフォンを始めとした携帯電話の所持が当たり前となり、固定電話を持たない家庭も増えています。そのため、社会人になってからいきなり固定電話での対応を求められると、戸惑ってしまうかもしれません。

 

・3コール以内に受話器を取る(上司や先輩に電話を取らせない)

・電話をかけた側から切る

・自分から電話を切るときはフックを手で押してから受話器を置く(ガチャ切りをしない)

・社外からの電話に対しては上司に尊敬語を使わない

・ゆっくりハッキリを意識して話す(声が遠くなるため)

 

スムーズな電話対応ができるよう、ビジネスマナーとして固定電話特有の対応を身につけておきましょう。

 

メールは簡潔でわかりやすく

 

社会人になると毎日のように大量のメールを受け取ることになります。人によっては30件以上ものビジネスメールを受け取ることも。

 

そのため、わかりにくいメールは埋もれてしまい、確認してもらえないリスクが高いです。必ず確認してほしいメールを送るときは、件名を見たら内容がわかるように工夫しましょう。

 

本文もダラダラと長文を書かず、内容が簡潔に伝わるように書きましょう。

 

名刺交換の基本は目下の人から先に差し出す

 

社会人になると名刺交換をする機会が増えます。基本は目下の人から先に差し出します。取引相手の場合は、購入する側が目上となるため、売り込む側から差し出します。

 

名刺交換に関するビジネスマナーは細かく決まっていますが、どのマナーも基本中の基本なので、しっかり身につけましょう。

 

コンプライアンスを守る

 

コンプライアンスとは「法律厳守」という意味です。各社で定められているコンプライアンスは、法律違反をしないために用意されたガイドラインになっています。

 

とくに最近は、SNSでコンプライアンスに触れる発言が目立っています。

 

会社の業績や自分の仕事内容はもちろん、上司や取引先の愚痴も外部に漏らさないように注意してください。非公開のアカウントでも、どこから情報漏洩するかわからないので要注意です。

 

また、食事の場や休憩中などに、公共の場で話す場合も、会社や取引先の情報について話すのはNGです。

 

失敗したら必ず謝罪をする

 

社会人の中で1度も失敗をしたことがない人はいません。厳しい上司はもちろん、トップに立つ社長や経営陣も失敗をくり返し、現在の立場まで成長を遂げた人たちです。

 

「失敗は成功のもと」と言われている通り、大きな失敗をたくさんくり返した人ほど、大きな成功を収めています。

 

だからこそ、もし失敗をしたとしても気にする必要はありません。大切なのは迷惑を最小限に抑え、失敗から学びを得て今後に活かすことです。

 

もし失敗をしてしまったら、まずはすぐに謝りましょう。誤魔化しや隠蔽は絶対にやってはいけません。謝罪とともに指示を仰ぎ、指導してくれた先輩や上司にお礼を伝え、同じ失敗をくり返さないように対策を立てましょう。

 

 

細かいビジネスマナーよりも基本を身につけること

 

社会人になったら、数え切れないほどのビジネスマナーを覚えなければなりません。しかし、1度覚えてしまえば自然と正しい対応ができるようになります。

 

まずは細かいビジネスマナーではなく、基本から覚えていき、入社当日から正しい立ちふるまいができるように準備を進めましょう。