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名刺交換の基本マナー|受け取り方から渡し方、名刺の置き方まで全て解説
2022.12.20

名刺交換の基本マナー|受け取り方から渡し方、名刺の置き方まで全て解説

 

社会人になったら名刺を交換する機会は多いです。早ければ、入社当日から名刺を受け取る機会が訪れます。

 

そのため新社会人になる前に、名刺交換の基本マナーは身につけておきましょう。

 

名刺交換の基本マナーについて、受け取り方から渡し方、置き方まで全て解説します。

 

 

名刺交換の受け取り方・渡し方基本マナー

 

名刺交換の基本は「渡す」と「受け取る」です。単純に相手へ名刺を渡せばいいわけではなく、ビジネスマナーとして細かい作法があります。

 

名刺交換の基本である受取方と渡し方のマナーを解説します。

 

名刺交換の順番は立場が下の人から

 

名刺を渡す順番は基本的に、立場が下の人からです。商談の場合は立場や年齢に関係なく、購入する側を目上と考えます。

 

複数人で名刺交換を行う場合は、役職の高い人から順番に名刺を渡すのがマナー。訪問先企業で相手の役職がわからない場合は、入室・紹介の順番や話し方から判断しましょう。

 

上司と部下の組み合わせ同士で交換する場合は、まずは上司同士が交換を行い、その後部下同士が交換します。その後、部下と上司を入れ替えて名刺交換を行うのが基本です。

 

名刺交換の基本的な渡し方

 

基本的に名刺交換は立って行います。すでに着席した状態であっても、名刺交換が始まったら必ず立ちましょう。自分とは関係ないところで、ほかの人が名刺交換を行っている間も立っておくのがマナーです。

 

また、机の上で行ってもいけません。相手と机を挟んだ状態でも、名刺交換の際は机の横に移動してから行います。ただし、相手から机の上で名刺交換を求められた場合は、「机の上から失礼いたします」と断りを入れてから名刺交換をしましょう。

 

名刺の基本的な渡し方は以下の2ステップです。

 

1.予め名刺を手元に用意しておく。

2.名刺を片手で持ち、もう一方を添えながら、相手に正面を向けて渡す。

 

名刺を渡す際は、社名・部署名・フルネームを伝えましょう。相手が差し出した高さよりも低い位置で出すと、謙虚な印象になります。

 

名刺交換の基本的な受け取り方

 

名刺を受け取る際は、渡すときと同様に両手で扱うことが望ましいです。ただし、同時に名刺交換を行う場合は、右手で自分の名刺を差し出して、左手で相手の名刺を受け取りましょう。

 

1.名刺を両手もしくは片手で受け取る。

2.受け取ったら「頂戴いたします」と感謝の意を伝える。

 

「素敵なお名前ですね」など、ひと言添えると空気が少し和らぐでしょう。受け取ってから会話を続けるときも、名刺は基本的に胸より上の高さで保ってください。

 

 

受け取った名刺の処理・置き方マナー

 

名刺交換の際は受け取ったあとにもビジネスマナーが求められます。

 

受け取った名刺はどうすればいいのか、置き方マナーについて解説します。

 

受け取った名刺はすぐにしまわずに置く

 

名刺を受け取ったらそのまま名刺入れにしまうのではなく、立っている間は名刺入れの上に添えて持ち続けてください。

 

座るときは、椅子に座ったタイミングで、名刺入れの上に名刺を重ねてテーブルに置きましょう。

 

名刺をしまうタイミングは、その場の雰囲気で対応します。

 

名刺は、相手の名前を覚えることが目的なので、名前を覚えたらしまっても問題ありません。しかし実際は、打ち合わせや商談がまもなく終わることを示す合図になるため、相手や周りに合わせてしまいましょう。

 

複数人で名刺交換する場合の基本的な置き方

 

相手が複数人いる場合は、名前を覚えるために、相手が座っている順番で名刺を置きます。名刺入れの上には最も役職が高い人の名刺を重ねましょう。

 

しまうタイミングはその場の雰囲気に合わせて応じればOKです。

 

名刺交換でやってはいけないNGマナー

 

名刺交換はビジネスシーンにおいて、相手との信頼関係を構築するための大切な過程です。

 

相手に失礼がないように、よくない行為を予め把握しておきましょう。

 

・自分の名刺をポケットや財布に入れて、そこから取り出す

・よれや癖、折曲、汚れがある名刺を渡す

・相手の会社のロゴの上に指を置いて受け取る

・名刺を片手で受け取る(片手で受け取っていいのは同時に交換するときのみ)

・相手の名刺で手遊びをする

・相手の名刺の裏側をメモに使う

・相手の名刺を忘れて帰る

 

うっかりやってしまいがちな行為もあるため、失礼にならないように気をつけましょう。

 

もしものときの名刺交換マナー

 

名刺交換でもしもの場面に直面しても、正しい対応をすればマナー違反にはなりません。

 

もしものときに役立つ名刺交換マナーについて解説します。

 

名刺を忘れた場合はお詫びをする

 

もしも名刺を忘れてしまったら、まずは「申し訳ございません」とお詫びの言葉を添えましょう。

 

正直に「忘れました」と伝えるのではなく、「名刺を切らしておりまして・・・」と、印象を落とさない理由を選んだ方がよいです。

 

会社に戻ったら、名刺を用意できなかったというお詫びの手紙を添えて名刺を郵送するなど、上司の判断を仰ぎましょう。

 

相手から出されたらひと言添える

 

名刺を準備している段階で相手から先に名刺を差し出されたら、用意するまで待たせるのではなくすぐに「頂戴いたします」と受け取ってください。

 

その後、名刺を用意できたら「申し遅れました」とひと言添えてから、名刺を渡しましょう。

 

名刺交換のタイミングを逃したら帰る前にお願いする

 

状況や相手によって名刺交換のタイミングを逃してしまうケースがあります。

 

もし名刺交換のタイミングを逃した場合は、全ての要件が終了したら帰る前に「恐れ入りますが、お名刺をいただけないでしょうか?」とお願いしましょう。

 

自分から名刺が欲しいとお願いすることはマナー違反ではありません。

 

相手の名前を覚えるのはもちろん、自分のことも覚えてもらうためにも、タイミングを逃した場合は積極的に名刺交換のお願いを申し出ましょう。

 

基本マナーを身につけてスマートな名刺交換を

 

名刺交換は、社会人として身につけるべきビジネスマナーです。

 

始めのうちはなかなか慣れないかもしれませんが、回数を重ねていくうちに自然とスマートな名刺交換ができるようになります。

 

まずは基本マナーを覚えることから始め、名刺はその人の分身であることを意識して、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。