エントリーシートの書き方と例文|基本の書き方と好印象を与えるためのコツを解説
就活の中で多くの人が壁にぶつかることの多いエントリーシートの書き方。エントリーシートは人事担当者が就活生の経歴や人柄を知るための書類なので、自身の長所や想いが最大限伝わるように書くことが大切です。
では、エントリーシートはどのように書けばいいのでしょうか?
エントリーシートの書き方について、例文とともに好印象を与えるコツを解説します。
エントリーシートの基本的なマナー一覧
エントリーシートを書く際に抑えておくべき、基本的なマナーをご紹介します。
大きな余白を残さない
エントリーシートに余白を残してしまうのはよくありません。とくに志望動機や自己PRは、余白が残らないように埋めましょう。
エントリーシートの記入欄の大きさは企業が適切だと判断したものになっていることが多く、大きな余白があるとやる気がないと判断される可能性があります。
話し言葉を使わない
「~みたいな感じ」「私的(僕的)には」「ちゃんと」など、普段よく口にする話し言葉を使ってはいけません。
また、会話では気にならないため見逃しがちですが、「ら抜き言葉」や「い抜き」言葉も、書き言葉としては適した表現ではないため気をつけましょう。
顔文字・記号は使わない
エントリーシートは公式の応募書類であり、メールやSNSへの投稿とは違います。
顔文字はもちろんですが、ビックリマーク「!」などの記号や「(笑)」のような感情表現の使用もふさわしくありません。
記号などに頼るのではなく、感情や気持ちを言葉で伝えられるように書きましょう。
誤字脱字に注意する
注意深く読み返しても誤字脱字はどうしても出てしまうものです。
しかし、エントリーシートは顔も知らない就活生の人柄を判断する材料であるため、誤字脱字があると注意力不足や雑な人という印象を与えてしまう可能性があります。
誤字脱字がないよう、確認作業を徹底しましょう。
読みやすく丁寧な文字を書く
手書きの場合は丁寧に読みやすい字を意識して記入してください。字の上手い下手は関係ありません。字が下手であっても、読み手のことを考えて読みやすい字を書けば大丈夫です。
記入する際は、黒のボールペンか万年筆で書いてください。消えるボールペンは、熱を与えると字が見えなくなってしまうため、プライベートな書き物以外での使用は避けましょう。
項目別エントリーシートの基本的な書き方と例文
エントリーシートの基本的な書き方を項目別に、例文とともに解説します。
基本情報:省略せずに正しく
最初に記入する氏名や住所などの基本情報は、省略せずに正しく書きましょう。
住所は都道府県から始め、マンションやアパートなどの建物名も正式名称で記入してください。
また、ひとり暮らしや下宿をしている場合は、長期休暇中の連絡先として「その他住所」「帰省先住所」などに、実家の連絡先を正しく記入しましょう。
学歴:基準は中学校卒業から
学歴はどの時点から書くべきか明確に決まっていないので、小学校入学から書いても問題はありません。
しかし、就職活動においては、義務教育終了時の「中学卒業」から書くのが一般的です。学校名も省略せずに「東京都○○区立××中学校」と正式名称で記入しましょう。
志望動機:3つのポイントを抑えて記入
志望動機は以下の3つのポイントを抑えた文章を考えましょう。
1.なぜその仕事を選ぶのか、仕事選びの軸について。
2.数ある企業の中からなぜ魅力に感じたのか、選んだ企業について。
3.入社後どう活躍したいのか。
最後に自分の強みが伝わるようにまとめることができれば、自分の思いだけでなく入社後の活躍イメージも持ってもらいやすくなります。
自己PR:自分らしいエピソードを具体的に
自己PRは長所やスキルをアピールする部分だと思われがちですが、ただ自分の強みを並べるだけでは人事担当者に自分らしさをアピールできません。
重要なのは自分らしさがわかるエピソードを具体的に、わかりやすく伝えることです。
自己PRで人事担当者が見ている部分は、入社してから長い時間をともに働く仲間として、どんな人なのか、どんなことが得意なのかということ。そのためには、自分の人柄、個性、強みを人事担当者に理解してもらう必要があります。
論文と同じく、まずは結論を最初に記入し、具体的な経験や成果を盛り込みましょう。
さらに自己PRのスペースが大きい場合は、自身の弱みにも触れて弱点を克服する意識を持っていることまで記入すると、向上心や問題意識の有無が伝わりやすくなります。
エントリーシートで好印象を与えるコツを解説
人事担当者は多くのエントリーシートに目を通し、会ったことのない就活生の人物像をエントリーシートから読み取ります。
エントリーシートの印象だけで次の段階へ進めるかどうかが決まるため、少しでも可能性を上げるには好印象を与えることが大切です。
どんなことを書けば好印象を与えられるのか、エントリーシートで好印象を与えるコツを解説します。
働く人の立場を考えながら書く
働く人にとって「この人を採用したい!」と思える人は、入社後に活躍してくれると感じられる人です。
たとえば「時間を守ること」を強みにしているのであれば「遅刻をしません」ではなく、「スケジュールを逆算して行動計画が立てられる」ことをアピールしましょう。
自分の強みは、社会人になったときどのように活躍するのかイメージをして、働く人の立場を考えながら書くとよい印象をもってもらいやすいです。
具体的かつ簡潔でわかりやすく書く
アピールしたいことがたくさんあるからと、あれもこれもてんこ盛りに書いてしまうと、もっとも伝えたい部分がぼやけてしまい、逆に魅力が伝わりにくくなります。
相手にわかりやすく伝えるなら、伝えたいポイントを絞って簡潔に書くことを意識しましょう。アピールしたいことが多いなら、自分の意志で動いて結果につながったことに絞るとよいです。
もっともアピールしたいポイントを、読み手がイメージしやすいように具体的なエピソードを交えて書きましょう。
・いつ
・どこで
・誰(何)が
・誰(何)に
・なぜ
・どのように
事実を伝える6つの要素である5W1Hを軸に、伝えたいポイントのエピソードを整理すると読み手に伝わりやすくなります。
また1文が長いと内容が伝わりにくくなるため、キリのいいところで区切ることも大切です。
短所や性格はポジティブな言葉で書く
人は誰しも短所がありますが、短所をそのままエントリーシートに記入してしまうと、好印象どころか悪い印象を与えてしまうことがあります。
短所と長所は表裏一体です。ポジティブな言葉に言い換えるだけで、短所だった部分が長所に変わります。
自分の長所が思い浮かばないときは、短所を洗い出してから長所に置き換えるとよいです。
趣味・特技は正直に書いて仕事につなげる
エントリーシートに記入する趣味・特技は、人柄を深掘りするための質問です。そのため、すごい趣味や特技を書く必要はなく、ほかの就活生と最別化しようと気負う必要もありません。
「絵が得意」「集中力がある」など、趣味が仕事につながる可能性もあるため、趣味や特技は正直に書きましょう。
エントリーシートは読みやすさ・伝わりやすさが重要
エントリーシートで大切なことは、読み手のことを考えて書かれているかどうかです。
読みやすい字に加え、自身のことが伝わりやすい文章を心がけると、人事担当者に好印象を与えられます。
自分の経歴や人柄が最大限伝わるように、自己分析をしながらエントリーシートを埋めていきましょう。