【新卒・就活】履歴書の書き方マニュアル|人事担当者が読みたくなる書き方とは
企業によって差はありますが、人事担当者は毎年大量の履歴書に目を通します。そのため履歴書によっては、残念ながらあまり読まれずに流されてしまうケースも・・・。
どうすればスルーされずに、思わず人事担当者が読みたくなるような履歴書が書けるのでしょうか。
高評価につながる履歴書の書き方を解説します。
人事担当者が読みたくなる履歴書の条件は「読みやすさ」
履歴書は細かい文字でびっしりと書くよりも、適度な大きさの文字でわかりやすく書くことが重要です。
人事担当者は1度に大量の履歴書に目を通します。パッと見た印象で読みにくいと思われる書類は、それだけで読まれなかったり不採用になったりする可能性も・・・。
より多く自身の思いや長所を伝えたいという気持ちもあるかと思いますが、簡潔に伝わりやすい文章を心がけ、適切な文章量になるよう心がけましょう。
また、読みやすさは文章の内容だけでなく、見た目も重要です。
PCで作成する場合は、フォントサイズを「10.5~11pt」で作成すると読みやすくなります。名前や項目ごとの見出しなど、記入スペースが大きい部分は「13~18pt」の間でバランスを見ながら調整しましょう。
手書きの場合は、小さすぎず大きすぎずを意識してください。字間は詰め込みすぎず、漢字の大きさに対してひらがなとカタカナは8割程度を意識するとバランスを取りやすいです。
人事担当者に最後まで目を通してもらえるよう、まずは読みやすい履歴書を書く練習から始めましょう。
【項目別】人事担当者に伝わる履歴書の書き方マニュアル
履歴書は自身の人生について、今後の展望とともに人事担当者へ伝えるための書類です。そのため、自身のことを的確に伝える必要があります。
人事担当者に伝える履歴書の書き方について、項目別にわけて解説します。
基本情報:正確に書いてすべての項目を埋める
日付や氏名、住所、メールアドレスなどの基本情報を入力する部分は、すべての項目を埋めてください。
履歴書には固定電話やFAX番号を書く欄が設けられている場合もありますが、携帯電話しか持っていない場合は、空欄にするのではなく「なし」と記入しましょう。
なお、すべての項目において名称などを省略してはいけません。
たとえば住所の部分は都道府県から始めて、ハイフンを使わず「1丁目2番地3号」と書き、マンションなどの建物名も省略せずに記入しましょう。
また、日付欄を元号で書いた場合は、履歴書全体で元号に統一します。西暦で書いた場合も、同じように西暦で統一してください。
学歴・職歴:正式名称を記入
学歴は、義務教育が終了した中学校卒業から記入するのが一般的です。学校名は省略せずに、正式名称を記入。
また、新卒の就活は在学中に行うため、大学は卒業見込みとして記入しましょう。
アルバイトは職歴に含まれないため、正社員での就業経験のない新卒の場合は「なし」と書きます。
趣味・特技・資格・免許:自己PRできるものを書く
それぞれ記入欄が分かれている場合はそれぞれ該当する答えを、記入欄が分かれていない場合は自分で1~2行にわけてわかりやすく書きましょう。
資格は基本的に「FP」のように省略せず、正式名称で記入しましょう。例外として「日商簿記(日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験)」のように正式名称が長過ぎる資格に関しては、省略して書いてもよいです。
また、仕事と関連しない資格や学力・語学のアピールにならない資格の記入は必要ありません。資格レベルも英語検定3級(中学校程度)のような評価されないレベルの資格は、書かないほうが得策です。
勉強中の資格があればアピールしても問題ありません。
趣味・特技に関しては自由に書いてよいです。仕事に活かせそうな趣味はもちろん、第一印象ではわからない意外性や多面性をアピールするのもよいでしょう。
ゼミ・得意学科:仕事に活かせるスキル・経験を中心に
人事担当者は、ゼミの研究や勉学においてどのような知識やスキルを得たか、その経験は仕事に活かせるかなどを見ています。
まずは研究テーマや学科を選んだ理由や成果を書いて、知識やスキルを何に活かしたいか具体的に書きましょう。
学業以外:遊び要素の強い内容は評価につながらない
学業以外の部分は部活動やサークル、アルバイトなどについて書く部分です。
学業以外の活動を通じてどのように努力し、苦難を乗り越えたか、何を経験して学んだかを書きましょう。
よく「飲み会の幹事を担当した」「海外旅行を主催した」と書いて、リーダーシップをアピールするケースがありますが、遊び要素の強い内容は評価につながりません。
志望動機:応募先でなければならない理由を書く
応募した企業に似たような企業はたくさんあり、仕事内容や待遇面でも共通する部分は多いはずです。
なぜ競合企業ではなく応募企業を選んだのか、応募先でなければならない理由を明確に書きましょう。
企業のホームページや説明会などで研究することはもちろんですが、実際に商品やサービスを利用したり、新聞・ニュースなどで調べたことを交えたりして志望動機を語れると説得力が増します。
自己PR:もっともアピールしたい部分を記入
履歴書はどの項目も自己PR要素を入れて書きますが、自己PR欄はもっともアピールしたいことを書きましょう。
どのように仕事に活かせるか、活躍イメージまで書けると高評価につながります。
本人希望欄:新卒では謙虚な姿勢で
新卒の場合、本人希望欄は「貴社規定に従います。」と記入するのが一般的です。
一般的には勤務条件を記入する項目ですが、書いて問題ないのは転職の場合のみ。就業経験のない新卒は謙虚な姿勢を求められるため、勤務条件は書かないほうがよいでしょう。
ただし、介護や健康上の理由で勤務地に希望がある場合や、講義によって連絡が取りづらい時間帯がある場合は記入して問題ありません。
なお、本人希望欄に記入する場合は、説明できる理由も添えておきましょう。
読まれない・評価が下がる履歴書のNGルール
読みやすい履歴書なら、人事担当者に最後まで読んでもらえる可能性が高いです。しかし書き方次第では読まれなかったり、評価が下がってしまったりする場合もあります。
就活生がやってはいけない、読まれない・評価が下がる履歴書のNGルールは以下4つです。
1.鉛筆、シャープペンシル、消えるボールペン、修正液を使う
手書きの場合は黒色のボールペンか万年筆を使うのが基本。間違えたら最初から書き直すこと。
2.空欄がある
空欄は記入漏れと認識される可能性があるため。書くことがない部分は「特になし」と記入する。
3.誤字脱字や略字がある
雑な印象を与えてしまうため。
4.古い履歴書を使い回す
返送された履歴書を使い回すのはNG。日付が古いままの履歴書は印象が悪くなりやすいので注意。
新卒就活の履歴書は読みやすさと伝わりやすさが大切
企業によっては毎年、数百〜数千枚もの履歴書が届きます。大量の履歴書の中から読みたいと思われる履歴書は「読みやすい」ものです。
さらに自分自身について簡潔でなおかつ明確に伝わる履歴書は、高評価をもらいやすくなります。
まずはどんな履歴書なら読みやすいか、文字の大きさや量を調節するところから始めてみましょう。